こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。
今回はデータ分析に関するとてもためになる本を見つけたのでご紹介します。
本のタイトルは「Google流資料作成術」です。
データ分析の本ではあるのですが、「Excel」や「Googleスプレッドシート」といった表計算ソフトや統計処理の手法は一切載っていません。一体なぜなんでしょうか。それはこの本が「データを使って、いかに人を動かすか」について書かれた本だからです。
ちなみに、原題は「Storytelling with data」です。日本語のタイトルだと、「データ分析」関連の本かどうかわかりにくいですね。ちょっと日本語のタイトルで損している本だと思います。
何のためにデータを分析するのか
普段、本ブログではプログラミングや副業についてのブログを書いているのですが、本業はデータアナリストとして仕事をしています。
突然ですがデータ分析の価値ってなんだと思います?
そもそも何のためにデータを分析するのでしょうか?
- 上司に言われたから?
- データがあるからとりあえず?
- 難しい統計手法を使ってみたいから?今だとディープラーニングとか流行ってますね。
僕はどれも違うと思います。「データ分析から知見を得て、ビジネスや仕事をよりよい方向に改善していく」ことが分析の価値だと考えています。
レポートを作ること自体が目的化してしまって、レポートを作って「はい終わり」とならないよう「データ分析は相手に伝わって、アクションを変えてこそ価値がある」ということは常に意識しています。これはブログも同じですね。(まだまだ完璧にできているわけではないので日々精進です)
とはいえ、データやグラフに苦手意識を持っている人も少なくないのが事実です。僕も、データ分析はしたけど、結果につながらないことも多々経験しました。
データ分析の中には、データを美しく可視化するデータビジュアライゼーションという分野もあり、データ可視化専用のソフトまであったりします。グラフをただ美しくオシャレにすればいいわけではなく、やはり伝えることが重要であることはかわりありません。
データからアクションにつなげる。相手にわかってもらう資料を作る
この本で書かれているのは、データやグラフに対して苦手意識がある人にも抵抗なく、データで伝えたいことを理解してもらえうにはどうすべきかという一点です。この一点を達成するためのテクニックが、これでもかと紹介されています。
いかに読み手の負担を減らすか、一瞬でわかってもらえるにはどうすればいいのか、そのことを突き詰めた考えが載っていてとても参考になります。
本を読む前の資料
ひとつ例を紹介します。顧客セグメントの分布のデータがあるとします。普通に作るとこういう感じの資料になるのではないでしょうか。
これはこれで特に違和感はないのですが、突き詰めて考えると、このデータで言いたいことは、「自社の顧客はセグメントC・D・Eが50%を占める」に集約されるのではないでしょうか。
本を読んだ後の資料
そこで本で紹介されているエッセンスを応用して、グラフを作り直すとこうなります。
いかがでしょうか。どちらのグラフもExcelで作成しているのですが、本の内容を参考にしたグラフのほうが、だいぶわかりやすくいと感じられるのではないでしょうか。
この本のエッセンスを学べば、今あげた例のように「あなたの上司に一瞬で理解してもらえるレポート」を作れるようになります。具体的な内容については、ぜひ本を手にとって確認してみてください!
まとめ
この本にかかれているのは
- データによって何を伝えたいのかきちんと考える
- データからわかったことをわかりやすく伝えるにはどうすればいいのか
です。言われてみれば当たり前のことになります。ただ当たり前のことですが、筆者はものすごい熱量で考えていますし、それが著書からひしひしと伝わってきます。
筆者は5年間Googleに在籍し、「ビジュアライゼーション」の講座を担当していた方で、「ひどいパワーポイントを世界からなくすために」この本を書いたそうです。
本書を読めば、きっと資料作成のレベルが一段アップすること間違えないです。そして、きっと資料作りが楽しくなります。ぜひ、お手にとって読んでみてください!

- 作者: コール・ヌッスバウマー・ナフリック,村井瑞枝
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: 単行本
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この書評を見て、THE GUILDのAndoさんもコメント
2018年9月29日に追記
こちらのレビューを書かれた @tadaken3 さんに教えていただきました。🙏
— Go Ando / THE GUILD (@goando) 2018年5月5日
『Google流資料作成術』はデータを使ってビジネスを改善したい人の必読書です https://t.co/VTHLHJUdQ2
最後に少しお願いです。
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