タダケンのEnjoy Tech

楽しみながらラクに成果を上げる仕組みを考える

【Python】チャットワークに通知を送るスクリプトをより実用的に改良する

f:id:tadaken3:20170917160104p:plain

こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

先日、「いつも隣にITのお仕事」に、Pythonを使ってチャットワークに通知を送る方法について解説した記事を寄稿しました。

tonari-it.com

Requestsモジュールを使いチャットワークAPIにアクセスして、メッセージを送る方法を解説しました。「いつも隣にITのお仕事」では、プログラム初心者向けの内容にフォーカスしているため、Requestsモジュールの使い方を中心にご紹介しています。

ですが、このままだと、

  • ルームIDやメッセージ内容を変更する度に、コードを変更する必要がある
  • スケジュールで定期的に実行する際に実行ログが出力されない

などの課題があります。

そこで本ブログでは、チャットワークに通知を送るPythonスクリプトをより実用的なコードに改良する方法をご紹介します。1

argparseを使ってパラメータを管理する

argparseモジュールはコマンドラインのインタフェースを簡単に作成できる標準モジュールです。

Pythonプログラムを実行した際にコマンドライン引数を設定できます。メッセージ内容やルームIDをコマンドラインから指定できるようになります。

#!/usr/bin/env python

import argparse

def main():
    # パーサの作成
    psr = argparse.ArgumentParser()
    # -m / --message というオプションを追加.デフォルトは 'hello! '
    psr.add_argument('-m', '--message', default='hello! ')
    # コマンドラインの引数をパースしてargsに入れる.エラーがあったらexitする
    args = psr.parse_args()
    # argsからmessageに格納された引数を取り出す
    print(args.message)

if __name__ == '__main__':
    main()


実行時にコマンドラインで引数を指定しないとデフォルトの内容、引数を指定した場合は引数の内容が表示されます。

$ python sample_argparse.py
hello! 
$ python sample_argparse.py -m 'Good Bye!'
Good Bye!

loggingを使ってログを出力する

Pythonでログ出力を実装するためには標準モジュールのloggingを使います。

loggingを使うと、ログをレベル分けしたり、ログ出力のフォーマットを設定できます。loggingの詳しい使い方は以下の記事が参考になります。

www.sejuku.net

ログの設定を以下のように記述します

logger = logging.getLogger(__name__)
# 出力するログレベルの設定。INFO以上のログが出力されるようになる
logger.setLevel('INFO')

# ログのファイル出力先を設定
fh = logging.FileHandler('chatwork.log')
logger.addHandler(fh)

# ログのコンソール出力の設定
sh = logging.StreamHandler()
logger.addHandler(sh)

# ログのフォーマット設定
formatter = logging.Formatter('%(asctime)s:%(lineno)d:%(levelname)s:%(message)s')
fh.setFormatter(formatter)
sh.setFormatter(formatter)


ログを出力をしたい場合、ログを出力したいタイミングの箇所で以下のように記述します。

logger.info('これは正常動作です')
logger.warning('実行可能だけども警告があります')

チャットワークに通知するスクリプトを改良する

では、これらを踏まえて、チャットワークへ通知するスクリプトを改良してみましょう。

main関数を作って、メインルーチンを記述しています。APIキーとルームIDのデフォルト値はご自身が使うものに変更してください。2

#!/usr/bin/env python
# -*- encoding: utf-8 -*-

import argparse
import requests
import logging

def main():
    # ロガーを呼び出し
    logger = get_logger()

    # 処理が開始されることをロギング
    logger.info('start')
    
    # コマンドライン引数からルームID、メッセージ内容を取得
    psr = argparse.ArgumentParser()
    psr.add_argument('-a', '--apikey', default='#Your Chatwork API KEY')
    psr.add_argument('-r', '--roomid', default='Your Room ID')
    psr.add_argument('-m', '--message', default='にゃんぱすー')
    psr.add_argument('--version', action='version', version='%(prog)s 1.0')
    args = psr.parse_args()
    
    # エンドポイントの生成
    ENDPOINT = 'https://api.chatwork.com/v2'
    post_message_url = '{}/rooms/{}/messages'.format(ENDPOINT, args.roomid)

    # チャットワークAPIにポストする場合のヘッダー、パラメータを設定
    headers = { 'X-ChatWorkToken': args.apikey}
    params = { 'body': args.message }
    
    # ポストリクエストを実行
    r = requests.post(post_message_url,
                        headers=headers,
                        params=params)
    # ステータスコードが200(成功)以外の場合、警告をする
    if r.status_code != 200:
        logger.warning(r.text)
    
    # 処理が終了したことをロギング
    logger.info('end')

# ロガーの設定
def get_logger():
    logger = logging.getLogger(__name__)
    logger.setLevel('INFO')
    
    fh = logging.FileHandler('chatwork.log')
    logger.addHandler(fh)
    
    sh = logging.StreamHandler()
    logger.addHandler(sh)
    
    formatter = logging.Formatter('%(asctime)s:%(lineno)d:%(levelname)s:%(message)s')
    fh.setFormatter(formatter)
    sh.setFormatter(formatter)
    return logger

if __name__ == '__main__':
    main()

では、「chtwk.py」というファイルに保存して実行してみましょう。

コマンドラインからの入力を受け付けて、ログもきちんと出力されていますね。chatwork.logファイルにも実行した結果が記録されているはずです。 f:id:tadaken3:20170917154920p:plain

チャットワークにもコマンドラインで設定したメッセージ内容で通知が送られています。 f:id:tadaken3:20170917154943p:plain

まとめ

ちょっとしたツールでもキチンと作っておくと、再利用できるようシーンが増えます。結果的には業務の時間短縮につながったり、メンテナンスしやすくなりますので、意識しておくと良いのではないでしょうか。

今回作成したコードはGithubにもおいてありますので、ご参考に!

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みんなのPython 第4版

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  1. 元ネタはこちらの記事です。pythonで小さなツールを作る時のtips - Qiita

  2. APIキーについてもコマンドラインから取れるようにしていますが、変更して使うケースが少なければ、環境変数に入れて管理する方法もあります。こちらを参考に。【Python】トークンなどの認証情報は環境変数で管理しよう - 肩の力を抜いて

ゼルダ開発者に学ぶチーム全体の生産性を上げる方法

f:id:tadaken3:20180325125308p:plain こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

日本最大のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2017」が9月1日まで行われていました。ボクの好きなゲームの一つ「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(以下、BotW)についても多くセッションが開かれてました。

今回はBotWのセッションを読んで学んだこと、感じたことをまとめてみました。

自作のバグ検知ツール「ZELDA_ERROR」で制作効率が上がった

たくさんのセッションが公開されたのですが、個人的に注目したのがこちらの記事です。

jp.ign.com

簡単にまとめると、

BotWは任天堂の歴史の中でも今までにない規模の制作規模だったそうです。制作規模が大きいため、バグも大量に発生し、面白さを検証するためのテストプレイもままならない状態でした。

QAエンジニアである大礒さんが、BotW専用のデバッグツール「ZELDA_ERROR」を作って、効率的にバグ報告をできるようにしました。

通常、ゲームのソフトの開発は制作の終盤にデバックを行なうのですが、「ZELDA_ERROR」のおかげ開発の初期からデバックを効率的に行なうことができ、その効果も制作サイクルを早く回せました。

という内容です。

道具を作ってチームの力を最大限に活かす

ボク自身もBotWは100時間以上遊びましたし、いち任天堂ファンとして、開発の裏側の話を知って単純にすごいなと思いました。

※我が家のニンテンドースイッチ

「ZELDA_ERROR」の記事を読んで一つ思い出したことがあります。

任天堂の元社長、故・岩田さんとほぼ日の糸井さんのとある対談記事です。

当時ふたりは「MOTHER2 ギーグの逆襲」というスーパーファミコンのソフトの開発を行っていました。

開発は難航し4年間たっても完成の目処が見えない状態でした。あまりにも開発が難航したため岩田さんが助っ人として、開発陣に加わったときのエピソードです。

当時の状況を二人はこのように振り返っています。

糸井
あー、もっともですね(笑)。
で、そのときに岩田さんが
なにからはじめたかというと、
まず、道具をつくりはじめたんですよね。
つまり、目の前に大きな問題がごろごろあって、
すごくたいへんだぞ、というときに、
直接は、それに取りかからなかった。
だから、離れたところから見ると、
ぜんぜん手をつけてないように見えたんです。
ところが、それは、問題を片づけていくための
道具をつくっていたんだよね

岩田
はい。

糸井
(まわりのスタッフに向かって)
おもしろいんだよ、これは。
問題を1個ずつ片づけていくかというと
そうじゃないんだ。
いったん、道具をつくっておいて、
「みんなが使える道具をつくりましたから、
これで、あなたはここをつくってください」
というふうに建て直していったんだ。
つまり、道具さえできたら、
あとはやるだけなんですっていう
やり方をしていましたよね。
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com

このとき、岩田さんが具体的に作った「道具」は、当日まだ珍しかった電子メールだそうです。システムを社員一人ひとりのPCに入れさせて、コミュニケーションを円滑化しました。

開発がうまくいってない原因として、コミュニケーションがうまくいっていないと分析したんでしょうね。今でこそメールなんか当たり前ですが、1990年代の話ですから驚きです。

他にも岩田さんは、ファイルの更新状況を管理するために、バージョン管理システムを構築して、MOTHER2の開発効率を劇的に改善しています。1

岩田さんは、いきなりソフトの開発に入らず、みんなが使えるツールを作って、チーム全体の生産性をアップしました。

結果4年間も開発が難航していたMOTHER2が、岩田さんが開発に入ってから1年で発売までこぎつけました。

任天堂の大磯さんがおこなった「ZELDA_ERROR」を作って、チームの開発力を底上げするというのも、岩田さんのやり方そのままです。

岩田さんのDNAはしっかりと任天堂の開発陣に受け継がれているんだなと感じました。

目の前の問題にすぐ取り掛かる前に

とくに忙しくて切羽詰まっているときほど、目の前の問題をすぐに解決しようと手を動かしがちです。

ボクなんかもタスクがたくさんあって消化できるかわからないときほど、不安になってすぐに目の前の課題から手を付けがちでした。

ですが、むかしに岩田さんのツールを作る方法を知ってから、

  • もしまた同じような問題が起きたらまた時間がかかってしまうのではないだろうか
  • そもそも何が本当に問題なのだろうか

ということを一度立ち止まって考えるようになりました。

そして、自分でも自動化したりツールを作ってみたいと思いプログラミングを学び始めました。

プログラミングを少しずつ学んで行く過程で、ちょっとずつ自分の業務を自動化していきました。

時にはそれをチームに公開して他の人も使えるようにしてきました。

もちろん岩田さんや大礒さんのようなすごいツールではありませんし、日々の問題を解決する本当にちょっとしたプログラムだったりします。

それでも、作ったツールが増えれば増えるほど、仕事はどんどん自動化され、楽になっていきました。

まとめ

みんなが使えるツールを作って、チーム全体の生産性をアップするメソッドは、チームで仕事をすすめていく上で非常に役に立つ考え方です。

プログラミングの強みは、ツールを自分で創ってしまえるところだと再認識しました。

プログラミングを学んで、個人の生産性だけでなく、チームの生産性をアップしていけるといいですね。

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岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

新装版 ほぼ日の就職論。「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)

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ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch

【Python】トークンなどの認証情報は環境変数で管理しよう

f:id:tadaken3:20170909203312p:plain

こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

今回はPythonのプログラムを書く際のちょっとした小ネタをご紹介します。 認証情報などうっかり外部に漏らしてしまうと大事になる情報を安全に取り扱う方法を解説します。

WEB APIを利用するときに認証情報をコードに記述していると、、、

WEB APIを利用をするプログラミングを作る場合、トークンなどの認証情報をコード内に記述する場合があるかと思います。

例えば、このようにGETリクエストをしてWEB APIを利用するケースです。

import requests

url = 'www.samlple.co.jp/api/v1'  #ダミーのURLです。
token = 'hogehogehogehoge'
headers = { 'SampleToken': token }

requests.get(url, headers=headers)

自分ひとりで使う場合はとくに問題なさそうです。

ですが、コード内に認証情報が埋め込まれているため、他人に共有する際に、そのまま認証情報を公開してしまうということが考えらます。(ボクも社内のWikiにコードを公開した際に、うっかり認証情報を載せてしまったことがありました、、、)

社内の場合は、それほど大きな問題にはならないですが、もしインターネット上に公開した場合、最悪アカウントが乗っ取られて悪用されるケースもあります。とくにGithubにコードをアップするときなどは要注意です。

Amazon Web Serviceのインスタンスが乗っ取られて190万円の請求がきたというような事例もあります。1

d.hatena.ne.jp

認証情報を環境変数で管理する

そのために認証情報はプログラム上に直接書かずに、読取専用のファイルなどでしっかり管理するのが安全です。

ただ、ちょっとしたコードを作るために、毎回認証情報用のファイルを作ったりするのもめんどうなので、認証情報をOSの環境変数に保存するという方法があります。

環境変数(かんきょうへんすう)はOSが提供するデータ共有機能の一つ。OS上で動作するタ>スク(プロセス)がデータを共有するための仕組みである。 環境変数 - Wikipedia

環境変数トークンなどを保存しておき、コードを実行する際に必要な場合は、それらを呼び出して使います。

Pythonの場合、標準のosモジュールで環境変数を設定できます。

“SAMPLE_API_TOKEN"という環境変数に"hogehogehogehoge"というトークンを保存する例です。

import os

# 環境変数を設定する
os.environ["SAMPLE_API_TOKEN"] = "hogehogehogehoge"



環境変数は一度設定すれば、それ以降は永続的に使えます。 環境変数を読みこむには以下のように記述します。

import os

# 環境変数を読み込む
token = os.environ["SAMPLE_API_TOKEN"]

#もしくは
token = os.environ.get("SAMPLE_API_TOKEN")



一番最初に載せたサンプルのコードを書き換えるとこのようになります。

import os 
import requests

url = 'www.samlple.co.jp/api/v1'  #ダミーのURLです。
token = os.environ["SAMPLE_API_TOKEN"]
headers = { 'SampleToken': token }

requests.get(url, headers=headers)

まとめ

これで他人にコードを共有する際も認証情報は公開せずに管理できます。ちょっとしたことなのですが、うっかりやってしまいがちなので、セキュリティ的に認証情報は環境変数で管理することをオススメします。

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みんなのPython 第4版

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  1. リンク先のケースでは、不正に利用されたため無事に請求が免除されたようです。

プログラミングを習得するには、とにかく写経することがオススメ

f:id:tadaken3:20180325120346p:plain

こんにちは。
タダケン(@tadaken3)です。

プログラミングを学習する方法は、たくさんあります。入門書、プログラミングのスクール、オンラインでの学習サイト、プログラミングの入門動画などなど。たくさんの方法があってどれが効果的なのか迷ってしまいますよね。

そんなあなたに取って置きの方法をお伝えします。それは写経です。ボクはプログラミングを習得するには「写経」が一番いいと考えています。

とにかく書き写す

プログラミングをはじめて学ぶ方は、まずはサンプルコードをひたすら書き写すのがオススメです。プログラミングは「言語」なので、習得するにはどうしても書いて覚える必要があります。言語なので書けば書くほどうまくなるというのが持論です。

書いているうちにその言語の特徴や文法が体に染み付いてきますし、「書いて動かす」を繰り返すことでプログラミングの勘所みたいなものが養われます。とくにプログラミング初心者にわからなくても書いて覚える写経が効果的です。

書くことでわからないところが明確になる

最初はサンプルプログラムの意味がわからないかもしれません。ですが、それは初めて学ぶことなので当たり前です。本をサラッと一回読んだだけで理解できるのであれば、誰も苦労はしないでしょう。

意味がわからないながらも、コードを自分で打ち込んでいきます。サンプルコードを打ち込んだ後、実際動くかどうか試してみます。するとたいていの場合、うまく動かなかったり、エラーコードが表示されます。

でも、決してめげないでください。

エラーメッセージが出ている場合は、エラーメッセージを読んでみましょう。もしわからなければ、Googleで検索してみます。どの辺に間違いがあるか当たりがつくかもしれません。

もしエラーメッセージを見てもわからなければ、打ち込んだコードとサンプルコードをもう一度チェックしてみましょう。以外なところでタイプミスをしていませんか。

また理解していないメソッドやキーワードがあれば、それを覚えておきましょう。今はわからなくてもあとで調べてみて理解できるかもしれません。

そうやって試行錯誤しているうちにプログラムがやっと動くようになりました!おめでとうございます。

きっと本をサラッと読んだだけでは、理解したかどうかもあやふやだったところまで、理解できたのではないでしょうか。

これが写経の効果です。実際に書いて動かすことで、プログラミングは上達します。

「ほんたった」があると写経が捗る

写経をするときは、本をたてておくブックスタンドがあるととても便利です。コレはあるのとないので大きく違うので、プログラミングを始めようと思ったら、まず買っておくべきです。

個人的には、EDISONの「ほんたった」がオススメです。「ほんたった」は折りたたみ式のブックスタンドでカバンに入れて持ち運びができるので、会社・自宅の両方で使えます。気分転換にスタバで写経したりもできます。

折りたたみができる分、通常のブックスタンドよりも若干高めですが、それでも2500円程度です。

「ほんたった」は通常のバインダーに加えて補助バインダーがついてるので、ページがめくりやすいところも気に入っています。

EDISON ほんたった黒(ハードケース入り)

EDISON ほんたった黒(ハードケース入り)

まとめ

写経は泥臭い方法かもしれませんが、プログラミングを習得するに、より確実な方法です。1日5分でいいので、プログラミングの写経を始めてみませんか。きっと効果が実感できるはずです。

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はてなブログにコマンド一発で投稿するPythonスクリプトを作ってみた

f:id:tadaken3:20170824220135p:plain こんにちは。
タダケン(@tadaken3)です。

はてなブログへの投稿を少しでも便利にしたいと思い、テキストファイルをはてなブログに投稿するPythonスクリプトを作成しました。使い方をご紹介します。

github.com

はてなブログは、はてなブログAtomPubというAPIを公開しています。認証形式はOauth2、WSSE、BASICに対応しています。今回のスクリプトではWSSE認証で、ブログの投稿を行っています。1

はてなブログ投稿スクリプトの使い方

事前準備

以下の環境で動作することを確認しています。Python3のスクリプトです。

  • python: 3++
  • system: mac OS X, windows 7

まずスクリプトをGitHubからDLします。

$git clone https://github.com/tadaken3/hatenablog_post.git


もしくはGithubのページにアクセスして、「Clone or download」ボタンを押してダウンロードします。

f:id:tadaken3:20170824152859p:plain

依存関係のあるPythonライブラリはrequestschardetです。requestsはHTTPライブラリ、chardetはファイルの文字コードを調べるのに利用しています。pipでインストールしましょう。

$pip install requests
$pip install chardet


次に認証情報をスクリプトに埋め込みます。hatenablog_post.pyファイルの以下の部分を変更します。

username = 'username'
api_key  = 'API key'
blogname = 'yourblogname.hatenablog.com'


usernameは、はてなのIDです。api_keyとblognameは、はてなブログの管理画面から「設定>>詳細設定」で確認することができます。AtomPubの欄に記載があります。例えば、このブログの場合は「tadaken3.hatenablog.jp」です。2

f:id:tadaken3:20170824145612p:plain

これで準備がオッケーです。

ブログを投稿してみる

hatenablog_post.pyと同じディレクトリにブログ原稿を保存します。ファイルの1行目がタイトル、2行目以降が本文になります。例えばblog.mdというファイルを作ってブログタイトルと原稿本文を書いて保存してみましょう。

作成したファイルを引数にとって、スクリプトを実行します。

$ python hatenablog_post.py blog.md


うまくいくとブログに下書きに記事が反映されます。ブラウザではてなブログにアクセスして確認してみてください。

f:id:tadaken3:20170824150058p:plain

まとめ

cotEditorという軽量のテキストエディタを使用して、ブログ原稿を書いてます。cotEditorはPythonスクリプトで機能を拡張できるようだったので、今回のスクリプトを作成しました。自分がラクをしたいので。3

今回はテキストのみですが、いずれは画像も含めて一発で投稿できるようにしたいと思っています。

参考サイト

みんなのPython 第4版

みんなのPython 第4版


  1. 本記事で紹介したスクリプトは参考サイトにあるkaraageさんの記事をベースにしています。Python3で動くようにしたのとファイルの取扱などを改良しています。

  2. api_keyなどは環境変数に入れて参照することをおすすめします。ネット上にうっかり公開しないよう気をつけましょう。

  3. ちなみにこのままだと諸事情によりcotEditorで動きません。微妙に改良したのはこちらです。

いまこそプログラミングを学んで自由を手に入れよう。

f:id:tadaken3:20170819203506p:plain こんにちは。
タダケン(@tadaken3)です。

ボクはもともと経理部出身だったのですが、独学でプログラミングを勉強して、現在はデータアナリストとして仕事をしています。

プログラミングを学んだことで、ボクは人生は大きく変わりました。プログラミングは自由を手に入れる切符です。プログラミングを学ぶ人が増えるといいなと思い、この記事を書きました。

プログラミングは時間を生み出すスキルである

プログラミングは、英語や簿記といったスキルとくらべて、特徴的なところがあります。それはプログラミング自体が時間を生み出すスキルであることです。

プログラミングを学ぶと、様々なタスクをPCにやってもらうことができます。しかも、人間が手作業で行うより、PCは高速かつ正確にタスクを処理します。手作業だと半日かかっていた集計作業が、プログラミングを学ぶことでたったの5秒で終わるといったことも珍しくありません。

もちろんプログラムを作成するのに時間がかかりますが、一度作ってしまえば、その後も集計作業は自動で処理できます。空いた時間にさらにプログラミングの技術を高めていけば、より高度なこともプログラミングできるようになります。こなせるタスクは増える一方で、それにかかる時間は減っていくという減少が発生します。

プログラミングを学ぶ→時間ができる→さらにプログラミングを学ぶ→さらに時間ができる

というサイクルが回り始めます。プログラミングを学ぶことで時間の複利効果の恩恵をうけることができるのです。

自分のやっている仕事をひとつ自動化してみる

プログラミングを学ぶ上でよくある悩みが、基本的な文法な内容を学んだあと何を作っていいのかわからないという悩みです。

まずは自分のやっている仕事をひとつ自動化するプログラムを作ってみることをおすすめします。いきなりすべてを自動化することは難し位と思いますので、ほんの少しのタスクを自動化することを考えてみるといい勉強になります。

また、プログラミング言語にはC、Java、Ruby、Python、Javascriptなどたくさんの言語があります。たくさんありすぎて迷ってしまいますね。ですが、仕事を自動化するためには何を勉強すればいいのかという観点であればおのずと学ぶべきことが見えてきます。

例えば、

などの方法があります。

勉強することはたくさんある。それを乗り越えるメリットもたくさんある

プログラミングを学ぶ始めると、学ぶべきことがたくさんがあるなと感じます。

基本的なインターネット通信の基本的な仕組み、OSの成り立ち、コードのバージョンを管理する方法といったことやきれいなコードを書く方法や実用に耐える設計手法、ソフトをテストする方法などあげればキリがありません。

ボク自身もまだまだ勉強中ですし、新たに学ぶ分野で「入門書を買ってきて、本に書かれているとおりにススメてみたけどうまく動かない」といったことはしょっちゅうあります。

ですが、わからないことをググったりしながら、エラーコードと悪闘しながら、少しずつできることを増やしています。スキルを身につけると達成感があり、もっとプログラミングについて勉強したいと思うようになりました。

学習することはたくさんありますが、それを乗り越えることでできることがどんどん増えていくというのは、ものすごい充実感があります。まるでモンハンでどんどんと強いモンスターを倒す感覚です。

あなたが今持っているスキルと組み合わせれば鬼に金棒

あなたはセールスマンでしょうか❔それともデザイナー?銀行員でしょうか?

であれば、プログラミングを学ぶことは大きなチャンスです。プログラミングを学ぶことでスキルの掛け算が発生します。 プログラミングだけが得意なエンジニアはたくさんいますが、スキルを組み合わせることで、あなたの市場価値を一気に高めることができます。

  • マーケティング☓プログラミング
  • デザインセンス☓プログラミング
  • 金融知識☓プログラミング

また、あなたが今持っている知識を活かして、WEBサービスやアプリを作ることができるかもしれません。自分でWEBサービスを作って生活していければ、会社をやめて独立することだって可能です。

クラウド会計ソフトのfreeeを立ち上げた佐々木さんはエンジニア経験のなマーケッターだったのは、ボクを勇気づけてくれました。

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Google Apps Scriptでfreeeの取引データを取得してスプレッドシートに保存する方法

f:id:tadaken3:20170815174404p:plain こんにちは。
タダケン(@tadaken3)です。

前回は、freeeのAPIを利用するためにOauth2認証にそって、アクセストークンを取得する方法を解説しました。

tadaken3.hatenablog.jp

今回は、取得したアクセストークンを利用して、freeeの取引データをAPI経由で取得して、スプレッドシートに書き出してみます。アクセストークンさえ取得できれば、あとは簡単です。1

前回のおさらい

前回はアクセストークンを取得して、取得したアクセストークンを使って事業所のデータを取得し、ログに出力するところまで解説しました。

簡単におさらいしておくと

  1. alertAuthメソッドでfreeeの認証をおこなう
  2. getCompanyIdで認証後に取得したアクセストークンを利用し、事業所のデータを取得

という流れです。前回のコードはこちら。

//先程取得したAppID・Sceretを入力
var appId = "あなたのApp id";
var secret = "あなたのシークレット";

// 認証のエンドポイントとなるダイアログを表示します。
function alertAuth() {
  var service = getService();
  var authorizationUrl = service.getAuthorizationUrl();
  var template = HtmlService.createTemplate(
    '<a href="<?= authorizationUrl ?>" target="_blank">認証</a>. ' +
    '認証が完了したら再度操作を行ってください。');
  template.authorizationUrl = authorizationUrl;
  var page = template.evaluate();
  SpreadsheetApp.getUi().showModalDialog(page, "認証が必要です");
  Logger.log("認証が切れています");
}

//freeeAPIのサービスを取得
function getService() {
  return OAuth2.createService('freee')
      .setAuthorizationBaseUrl('https://secure.freee.co.jp/oauth/authorize')
      .setTokenUrl('https://api.freee.co.jp/oauth/token')
      .setClientId(appId)
      .setClientSecret(secret)
      .setCallbackFunction('authCallback')
      .setPropertyStore(PropertiesService.getUserProperties())
}

//認証コールバック
function authCallback(request) {
  var service = getService();
  var isAuthorized = service.handleCallback(request);
  if (isAuthorized) {
    return HtmlService.createHtmlOutput('認証に成功しました。タブを閉じてください。');
  } else {
    return HtmlService.createHtmlOutput('認証に失敗しました。タブを閉じてください。');
  }
}

//認証後、取得したアクセストークンを元にfreeeAPIからカンパニーIDを取得する
function getCompanyId() {
  var freeeApp = getService();
  var token = freeeApp.getAccessToken();
  var options =
   {
     "method"  : "get",
     "headers" : {"Authorization" : "Bearer "+ token}

   };
  var res = UrlFetchApp.fetch("https://api.freee.co.jp/api/1/companies",options);
  Logger.log(res)
}

以下はレスポンスの例になります。ログにこのようなデータが出力されているはずです。

{
  "company" : {
    "id" : 1,
    "name" : "freee事務所",
    "name_kana" : "フリージムショ",
    "display_name" : "freee事務所",
    "role" : "admin",
    "account_items" : [ ... ],
    "taxes" : [ ... ],
    "items" : [ ... ],
    "partners" : [ ... ]
  }
}

事業所のデータからカンパニーIDを取得する

次に、この事業所のデータからカンパニーIDを取り出します。カンパニーIDはfreeeの事業所識別するIDです。取引データを取得・追加するときに必要になってきます。2

JSON形式で保存されているので、getCompanyIdメソッドを以下のように書き換えます。

APIの詳細は以下もご覧ください。

freee APIドキュメント

function fetchFreee(url) {
  var freeeApp = getService();
  var token = freeeApp.getAccessToken();
  var options =
   {
     "method"  : "get",
     "headers" : {"Authorization" : "Bearer "+ token}

   };
  var json = UrlFetchApp.fetch(url,options).getContentText();
  var jsonData = JSON.parse(json);
  return jsonData
}

function getCompanyId() {
  var jsonData = fetchFreee("https://api.freee.co.jp/api/1/companies")
  var companyId = jsonData['companies']['0']['id'];
  return companyId
}

データを取得するたびにfreeeのAPIにアクセスするため、処理を抽象化して、fetchFreeeメソッドを追加しています。fetchFreeeはエンドポイントとなるURLを渡すことでJSONを返します。

取引一覧のデータを取得する

freeeでは、取引という概念で収入と支出を管理しています。発生日、支払期日、金額、支払残額、収入か支出か、決済口座などの情報が取引データを見るとわかります。

取引の一覧を取得すること、スプレッドシート上で収支の分析ができるようなります。

取引のAPIに関する情報はこちらをご覧ください。

freee APIドキュメント

今回は試しに取引発生日、収支のタイプ、金額、備考欄を取得してみます。 JSONがネストしているので注意してください。また、今後スプレッドシートでやり取りしやすいように二次元配列で値を返すようにしています。

function getSalesData() {
  var companyId = getCompanyId();
  var dealsData = fetchFreee("https://api.freee.co.jp/api/1/deals?company_id=" + companyId);
  
  //deals
  var dataCnt = dealsData["deals"].length;
  var arr = [];
  
  for(var i=0; i<dataCnt; i++){
    var issue_data   = dealsData["deals"][i]["issue_date"]
    var type         = dealsData["deals"][i]["type"]
    var amount       = dealsData["deals"][i]["amount"]
    var description  = dealsData["deals"][i]["details"][0]["description"]
    arr.push([issue_data, type, amount, description])
  }
  return arr
}

取得したデータをスプレッドシートに書き出す

最後に取得したデータをスプレッドシートに書き出すメソッドを追加します。dataというシートを事前に作成しておいてください。実行すると取得したfreeeの取引のデータが出力されます。

//detaというシートに取得したデータを書き出す。
function setDataToSheet(){
  var spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  var sheet = spreadsheet.getSheetByName('data'); 
  var arr = getSalesData()
  var lastRow = arr.length;
  var column = arr[0].length;
  Logger.log(arr)
  sheet.getRange(2,1,lastRow,column).setValues(arr);
}

ちょっと長くなってしまったので、すべてまとめたものはGistにおいておきます。

freee-get-deals.gs · GitHub

まとめ

今回はfreeeのAPIを使って

  1. カンパニーIDを取得
  2. 取引一覧のデータを取得
  3. 取得したデータをスプレッドシートに書き出す

上記の3つをおこなう方法を解説しました。freee自体で様々な指標を確認することはできるのですが、スプレッドシートに書き出すことで、自分自身で経営分析をいろいろな観点でできるようになります。

このブログについて

副業やプログラミングに関する記事を書いています。(ときどき、それ以外のことも) 読者登録してもらうと更新の励みになりますのでよろしくお願いいたします。


  1. freeeのAPIを利用するには、法人プランの場合、ライト、ビジネス、エンタープライズ。個人プランの場合はスターター、スタンダード、プレミアムのいずれかを利用している必要があります。

  2. アカウントに2つ以上事業所を登録している方は、操作したい事業所のカンパニーIDを取得しましょう。

スプラトゥーン2がさらに楽しくなるイカしたWebサービスとかを集めてみた

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こんにちは!
ケッチャプが好きなタダケン(@tadaken3)です。

「スプラトゥーン2」が楽しすぎて、生産性がガタ落ちの毎日です。 お察しください。

スプラトゥーン2は7月21日に発売され、発売日3日で67万本を販売したニンテンドースイッチの大人気ゲームです。 ニンテンドースイッチ本体が120万台の販売台数だそうで、装着率はなんと55%。 ニンテンドスイッチユーザーのふたりにひとりがスプラトゥーン2を遊んでいる計算になります。

今回はスプラトゥーン2関連のイカしたWEBサービスをまとめました。1

ブキとギア構成を探せる「イカクロ」

「イカクロ」はスミ・ソニアンさんが公開しているスプラトゥーン2のギア構成の投稿&検索サイトです。

ブキ毎に人気のギア構成を調べることができます。自分の使っているブキでは、流行りのギア構成をチェックしてみるといいかもですね。 ちなみにボクはヒッセン・スプラマニューバをメインで使っています。

www.ikaclo.jp

スプラユーザーを探せる「イカナカマ2」

スプラトゥーンの交流サービス「イカナカマ2 」です。Twitterアカウントで、スプラトゥーン2の仲間を見つけたり、チームを作って交流することができます。 前作のスプラトゥーンに引き続き、スプラトゥーン2にも対応されています。中の人はナカノイカ2さん

スプラトゥーン2はリーグマッチやローカルプレイなど、みんなで遊ぶモードもより強化されてますので、イカナカマ2でイカしたナカマを見つけれると、スプラトゥーン2がより楽しめること請け合いです。

ikanakama.ink

関東の企業が集まって対戦する「Splathon」

WEBサービスではありませんが、関東近郊の企業が集まって、企業対抗のスプラトゥーン大会「Splathon」が開催されています。 主催はデジタルコンサルティング・インターネットメディア事業をおこなっているspeeeです。 参加企業にはドワンゴ、CyberAgent、博報堂、シャープ、スクウェア・エニックスなど挙がっておりそうそうたるメンツです。

過去のSplathonの様子はこちら。楽しそうです。

tech.speee.jp

tech.speee.jp

ぜひ参加してみたいです。

Switchの在庫状況を通知する「nintendo-switch-checker」

ニンテンドースイッチはスプラトゥーン2の人気も相まって、品薄でなかなか手に入らない状況です。 スプラトゥーン2を遊びたいんだけど、ニンテンドースイッチ本体を手に入れるのに苦労しているあなた。 「nintendo-switch-checker」を使ってみてはいかがでしょうか。

nintendo-switch-checkerはニンテンドーSwitchの在庫状況を通知してくれるGolangで書かれたアプリです。 作者ははやぶささん

仕組みは、Google App Engine上で動かして、ニンテンドーストア、各家電サイトをクロールして、在庫情報を通知してくれるというものです。 通知はSlackとLINE Notifyに対応している模様。

まだSwitchをゲットできてない方はこちらを活用してみると、Switchがゲットできるかもしれません。

github.com

まとめ

スプラトゥーン2はまだまだ始まったばかり。アップデートは1年間。フェスは2年間にわたり開催予定と公式に発表されています。 イカしたWEBサービスを活用して、スプラトゥーン2をよりエンジョイできるといいですね。

ボクはガチマッチのウデマエS+を目指して頑張りたいと思います!

今回の記事はいかがでしたか?

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スプラトゥーン2 ザ・コンプリートガイド

スプラトゥーン2 ザ・コンプリートガイド


  1. ご紹介しているサービスは、すべて非公式のものになります。任天堂株式会社とは一切関係のないサービスです。

Google Apps Scriptでfreee APIのアクセストークンを取得する

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こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

前回はクラウド会計ソフトfreeeの概要とプログラマにfreeeをオススメする理由をご説明しました。 freeeはクラウド会計ソフトの中でもっともAPIが充実しているのがオススメの理由でした。

tadaken3.hatenablog.jp

今回は実際に、Google Apps ScriptでfreeeのAPIを利用する方法をお伝えします。今回は最初の一歩としてAPIを操作するために必要なアクセストークンの取得方法を解説します。

freeeのAPIを利用するには、法人プランの場合、ライト、ビジネス、エンタープライズ。個人プランの場合はスターター、スタンダード、プレミアムのいずれかを利用している必要があります。

freeeのAPIを利用するには

freeeのAPIはOAuth2.0というプロトコルに対応しています。オーオースと読みます。GoogleスプレッドシートからfreeeのAPIを利用するには、Google Apps Scriptを利用します。Google Apps ScriptでOAuth2.0の形式にのっとって、アクセストークンの発行を行ないます。

本記事ではOAuth2.0自体の詳しい説明はしませんが、ご興味がある方は以下の記事が参考になります。

murashun.jp

Google Apps ScriptでOauth2ライブラリを利用する

Google Apps ScriptでOauth2を利用するには、「apps-script-oauth2」ライブラリを利用します。 「apps-script-oauth2」はGoogleのエンジニアが作成したライブラリです。

https://github.com/googlesamples/apps-script-oauth2

ライブラリを利用するには、ツールバーの[リソース]->[ライブラリ]を選択して以下のIDを入力します。

プロジェクトキー 1B7FSrk5Zi6L1rSxxTDgDEUsPzlukDsi4KGuTMorsTQHhGBzBkMun4iDF

f:id:tadaken3:20170731141636p:plain

最新のバージョンを選択して保存してください。本記事執筆時点ではバージョン21が最新です。

また、freee側にGoogle Apps Scriptをアプリとして登録する必要があります。その際にスクリプトIDが必要になるのでメモをしておきます。

スクリプトIDはスクリプトエディターのツールーバーの[ファイル]->[プロジェクトのプロパティ]から確認できます。

f:id:tadaken3:20170731141654p:plain

freeeにアプリの登録をする

freee APIを利用するアプリケーションをfreeeのWEBサイトから登録します。

登録により、アプリケーションのIDとSecretが発行されます。登録するためには会計freeeにログイン後、以下のサイトにアクセスします。

https://secure.freee.co.jp/oauth/applications

アプリケーション名、コールバックURIを入力し保存します。(入力内容は登録後にも編集できます)

アプリケーション名はお好きな名前を入力ください。サンプルでは「スプレッドシート」としています。

コールバックURIは先程取得したスクリプトIDを利用します。スクリプトIDの部分を変更して以下のURLを登録します。

コールバックURIhttps://script.google.com/macros/d/{スクリプト ID}/usercallback

f:id:tadaken3:20170731141713p:plain

保存を押すと登録が完了し、App IDとSecretが発行されました。こちらをメモしておきます。これで準備はすべてが整いました。

f:id:tadaken3:20170731141731p:plain

Google Apps Scriptをスプレッドシートに作成する

実際のスプレッドシートで動かすGoogle Apps Scriptのコードを作成していきます。以下のコードをスプレッドシートのスクリプトエディタに入力します。

//先程取得したAppID・Sceretを入力
var appId = "あなたのApp id";
var secret = "あなたのシークレット";

// 認証のエンドポイントとなるダイアログを表示します。
function alertAuth() {
  var service = getService();
  var authorizationUrl = service.getAuthorizationUrl();
  var template = HtmlService.createTemplate(
    '<a href="<?= authorizationUrl ?>" target="_blank">認証</a>. ' +
    '認証が完了したら再度操作を行ってください。');
  template.authorizationUrl = authorizationUrl;
  var page = template.evaluate();
  SpreadsheetApp.getUi().showModalDialog(page, "認証が必要です");
  Logger.log("認証が切れています");
}

//freeeAPIのサービスを取得
function getService() {
  return OAuth2.createService('freee')
      .setAuthorizationBaseUrl('https://secure.freee.co.jp/oauth/authorize')
      .setTokenUrl('https://api.freee.co.jp/oauth/token')
      .setClientId(appId)
      .setClientSecret(secret)
      .setCallbackFunction('authCallback')
      .setPropertyStore(PropertiesService.getUserProperties())
}

//認証コールバック
function authCallback(request) {
  var service = getService();
  var isAuthorized = service.handleCallback(request);
  if (isAuthorized) {
    return HtmlService.createHtmlOutput('認証に成功しました。タブを閉じてください。');
  } else {
    return HtmlService.createHtmlOutput('認証に失敗しました。タブを閉じてください。');
  }
}

//認証後、取得したアクセストークンを元にfreeeAPIからカンパニーIDを取得する
function getCompanyId() {
  var freeeApp = getService();
  var token = freeeApp.getAccessToken();
  var options =
   {
     "method"  : "get",
     "headers" : {"Authorization" : "Bearer "+ token}

   };
  var res = UrlFetchApp.fetch("https://api.freee.co.jp/api/1/companies",options);
  Logger.log(res)
}

Google Apps Scriptを動かしてみる

まずはalertAuthメソッドで認証をおこないます。alertAuthメソッドを実行するとスプレッドシートに画像にあるダイアログが出てきます。「認証」をクリックし、そのままfreeeのアカウントで許可をしてください。

f:id:tadaken3:20170731141753p:plain

許可するとアクセストークンが取得できるので、取得したアクセストークンを使ってfreeeのAPIを操作します。 サービスオブジェクトに対して、getAccessTokenメソッドを実行することでトークンが取得できます。

Point var freeeApp = getService();
var token = freeeApp.getAccessToken();

サンプルでは取得したトークンをもとにAPI経由でカンパニーIDを取得しています。 getCompanyIdメソッドを実行するとカンパニーIDがログに出力されます。

まとめ

今回は、Google Apps Scriptでfreeeのアクセストークンを取得する方法をお伝えしました。 まとめると

  • Oauth2ライブラリの利用方法
  • freeeのアプリ登録方法
  • Google Apps Scriptでのアクセストークン取得方法

になります。

これでGoogle Apps Scriptでfreee APIを操作する準備が整いました。次回もGoogle Apps ScriptでfreeeのAPIを操作するテクニックをお伝えしていきますね。どうぞ、お楽しみに!

今回の記事はいかがでしたか?

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フリーランスエンジニアにオススメの会計ソフト「Freee」で決まり!

f:id:tadaken3:20170727083925p:plain こんにちは。
タダケン(@tadaken3)です。

クラウド会計ソフトはフリーランスや副業をしている方にとっても強い味方です。今回はクラウド会計ソフトの概要とオススメのサービスについてまとめました。

クラウド会計を利用して経理・決算業務をラクしちゃいましょう!

クラウド会計ソフトとは?

フリーランスや副業をする上で避けては通れない経理作業と確定申告。私たち日本人には納税の義務が課せられていますから、所得があるならば納税をしなければいけません。

事業に関係する日々出ていくお金と入ってくるお金を、会計的なルールに則って全て記録しておく必要があります。

そして年が明けますと年末までの記録を元にあれこれ計算をして確定申告書類を作成して税務署に提出をします。これが結構、大仕事です、

本来の仕事で忙しいのに、皆さんのための協力な味方がクラウド会計ソフトです。クラウド会計ソフトを使えば、煩雑な経理・確定申告業務が大幅に効率化できます。

クラウド会計ソフトのメリット

クラウド会計ソフトのメリットを具体的にご紹介します。

OS、端末を選ばない

従来型インストール型の会計ソフトの多くはWindowsにしか対応してなかったりします。ただエンジニア・デザイナーとして仕事している方のMacを使っている方も多いと思います。

一方でクラウド会計ソフトはネット上のサービスですので、OSや端末を選びません。ブラウザさえ使えれば、Windows以外のPCやタブレットなどからも利用することができます。

ネットバンクやクレジットカードのデータを自動で取得できる

ネットバンクやクレジットカードのデータを自動で取り込むことができます。細かい設定などは必要ですが、最初に登録しておけば、多くの取引を自動で処理することができます。

税法改正などにあわせて常に最新のバージョンが利用できる

従来型のインストール会計ソフトですと税法の快晴などに合わせて、最新版を購入し直さなければなりません。バージョンアップするたびに費用がかかります。平成31年10月には消費税法改正(8%→10%)も控えています。しかし、クラウド会計ソフトの場合は、月額またな年額の課金制ですので、常に最新版が利用できます。これは大きな魅力です。

クラウド会計ソフトはたくさんあるけど、結局どれがいいの?

「Freee」と「MFクラウド会計」「やよい会計オンライン」など多くの種類があります。とくに有名なのはクラウド会計ソフトの元祖「Freee」とマネーフォワードが提供する「MFクラウド会計」の2つです。「Freee」と「MFクラウド会計」を比較している記事はネット上でもたくさん見つかります。基本料金、使いやすさ、サポートの充実度を比較されています。

ただ、もしあなたが「プログラミングができる」もしくは「プログラミングに興味がある」というのであれば、ボクは「Freee」を圧倒的にオススメします。

www.freee.co.jp

Freeeは圧倒的にAPIが充実している

正直なところ、基本的なサービスは「Freee」も「MFクラウド会計」もそれほど大きな違いはありません。少なくとも経理処理をして、決算をすることは確実にできます。

では、なぜ「Freee」をおすすめするのでしょうか。

それはFreeeはWebAPIが非常に充実しているからです。

APIが充実しているのでプログラミングができれば、経理処理を自動化できます。例えば、エクセルやスプレッドシートで、細かい経費の管理をしているとします。Freeeであれば、VBAやGooogle Apps Scriptを使って、ボタン一発でFreeeに登録することができたりします。今のところ、仕訳データの記録や取得ができるのはFreeeだけです。(MFクラウド会計は請求書のみAPIが提供されています)

ほかにも、日々の売上データを取得してダッシュボードを作成し、経営分析を行なったりすることもできます。

Freeeが提供しているサービス以外の部分も、自動化したり機能を拡張していくことができるのです。開発者コミュニティも用意されていて、わからないことはFreeeの開発者に問い合わせることも可です。

また、APIが充実しているので、今後Freeeのデータを活用したサービスもたくさん生まれてくると予想されます。すでにAIでの経営分析のサービスを提供する会社もでてきました。

www.freee.co.jp

まとめ

今回はクラウド会計ソフトの概要とFreeeをなぜオススメするのかについてまとめました。 もし、あなたがエンジニア・デザイナーであれば、クラウド会計ソフトは「Freee」を利用されることを強くオススメします。

またこのブログでGoogle Apps Srciptとスプレッドシートを使って、Freeeを操作するテクニックをまとめていく予定です。

どうぞ、お楽しみに!

今回の記事はいかがでしたか?

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「新版 ひとり社長の経理の基本」を読めば経費の落とし方から決算・申告まで全部わかる

f:id:tadaken3:20180325120438p:plain こんにちは。
タダケン(@tadaken3)です。

「新版 ひとり社長の経理の基本」は名前の通り、ひとり社長・フリーランスの方向けに書かれた経理・決算処理の本です。この本を読めば、経費の落とし方から決算・申告まで一通りすべてがわかります。

経理処理・決算・申告はどんな会社・就業スタイルでも避けては通れないので、一冊手元に置いておくと心強いでしょう。ボクはKindle版を購入し、常に持ち歩けるようにしました。

図解も豊富でとてもわかり易く、他の類書にはない特徴があります。

ITによる経理の効率

本書が他の経理・決算・申告の本と大きく異なるポイントは、日々の経費処理の時間をできるだけ短縮できるようITを徹底的に活用しているところです。 EXCELや会計ソフト、ネットバンクやWEBサービスの具体例が豊富です。

例えば、ネット上で手続きをして、請求書を郵送できる「Misoca」などを具体的なサービス名を上げなら、効率化のテクニックが紹介されており、経費処理の時間を大きく削減できます。Misocaはボクも利用しています。

経理業務の本質は?

本書では、経理処理の時間を削減して経理の本質的なことに時間を割くことが大事であると述べられています。

経理の本質とは何なのでしょうか?

本書の中で「経理」以下のように定義されています。

経理とは、「経営管理」の略称であり、経営の舵取りを手助けするものであり、決して、作業などではありません。

経理は決して単調な作業ではなく、経営の舵取りを手助けするものとしています。経理を理解することで、

  • 資金繰りの不安を減らし、早めに対応できる
  • 業績管理ができ、経営の次の一手やコスト削減を考えられる

のようなメリットが出てきます。経営分析をする際のポイントも解説されています。

経理の観点からも好きなことを仕事にしよう

本書の中で、こんな一文があります。

好きな仕事をしていれば、好きなものを経費に落とせます。IT好きなひとり社長がいらっしゃるのですが、ITに関する仕事をされ、それに関する経費を落とすことができています(私も好きな分野の本を好きなだけ買っていますし、好きな分野のセミナーにも行っていますし、好きなIT機器を買っています。)

この考え方は節税にもつながりますし、事業を拡大するヒントにもなり、とても素敵な視点だと感じました。

たとえば、著者の井ノ上さんは趣味でトライアスロンをされているのですが、レース出場や機材購入の費用は、仕事とは関係ない趣味なので、もちろん経費にはできません。

しかし、トライアスロンの本を書いた場合は事情が変わります。趣味であったトライアスロンが仕事となり、それらは経費になる可能性があるのです。好きなことを仕事にしたことで、結果、収入の幅が広がり、節税にもつながる。ひとり社長ならではできる事業拡大の手法だなと思いました。

ボクも早速プログラミングやブログ運営に関わる費用は経費として処理するようにしました。

著者の井ノ上さんご自身もひとり社長の税理士さん

著者の井ノ上さんは税理士として、独立されており、井ノ上さんご自身もまさにひとり社長です。井ノ上さんはブログ「EX-IT|雇われない雇わない生き方」の運営もされていて、このブログからの仕事の受注も多いそうです。

www.ex-it-blog.com

ひとり社長の経験がある井ノ上さんだからこそ、ひとり社長・フリーランサーが悩んでいるであろう将来の不安や健康管理についても、井ノ上さんの経験を踏まえて、本書ではズバッと解決策が提示されています。

他にも参考になる考え方や視点が多々あります。IT機器を購入記録なども!

著者の雰囲気が知りたい方はブログをご覧になるのもいいかと思います。

まとめ

経理処理・決算・申告の仕事はどんな会社や就業パターンでも必ず必要であり、経費精算から決算・申告までの経理のパターンはおおよそ決まっています。この本を読んで一度身につければ、長きに渡って使える知識となるはずです。それは副業でも変わりありません。

本書で紹介されている事例がそのまんますべて当てはまるわけではないかもしれませんが、基本的な考え方は副業フリーランサーの方にも通じるところが多いです。

ぜひ、本書を読んで、経理作業を経営管理にギアチェンジしていきましょう!

新版 ひとり社長の経理の基本

新版 ひとり社長の経理の基本

今回の記事はいかがでしたか?

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『Google流資料作成術』はデータを使ってビジネスを改善したい人の必読書です

f:id:tadaken3:20180325122539p:plain こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

今回はデータ分析に関するとてもためになる本を見つけたのでご紹介します。

本のタイトルは「Google流資料作成術」です。

データ分析の本ではあるのですが、「Excel」や「Googleスプレッドシート」といった表計算ソフトや統計処理の手法は一切載っていません。一体なぜなんでしょうか。それはこの本が「データを使って、いかに人を動かすか」について書かれた本だからです。

ちなみに、原題は「Storytelling with data」です。日本語のタイトルだと、「データ分析」関連の本かどうかわかりにくいですね。ちょっと日本語のタイトルで損している本だと思います。

何のためにデータを分析するのか

普段、本ブログではプログラミングや副業についてのブログを書いているのですが、本業はデータアナリストとして仕事をしています。

突然ですがデータ分析の価値ってなんだと思います?
そもそも何のためにデータを分析するのでしょうか?

  • 上司に言われたから?
  • データがあるからとりあえず?
  • 難しい統計手法を使ってみたいから?今だとディープラーニングとか流行ってますね。

僕はどれも違うと思います。「データ分析から知見を得て、ビジネスや仕事をよりよい方向に改善していく」ことが分析の価値だと考えています。

レポートを作ること自体が目的化してしまって、レポートを作って「はい終わり」とならないよう「データ分析は相手に伝わって、アクションを変えてこそ価値がある」ということは常に意識しています。これはブログも同じですね。(まだまだ完璧にできているわけではないので日々精進です)

とはいえ、データやグラフに苦手意識を持っている人も少なくないのが事実です。僕も、データ分析はしたけど、結果につながらないことも多々経験しました。

データ分析の中には、データを美しく可視化するデータビジュアライゼーションという分野もあり、データ可視化専用のソフトまであったりします。グラフをただ美しくオシャレにすればいいわけではなく、やはり伝えることが重要であることはかわりありません。

データからアクションにつなげる。相手にわかってもらう資料を作る

この本で書かれているのは、データやグラフに対して苦手意識がある人にも抵抗なく、データで伝えたいことを理解してもらえうにはどうすべきかという一点です。この一点を達成するためのテクニックが、これでもかと紹介されています。

いかに読み手の負担を減らすか、一瞬でわかってもらえるにはどうすればいいのか、そのことを突き詰めた考えが載っていてとても参考になります。

本を読む前の資料

ひとつ例を紹介します。顧客セグメントの分布のデータがあるとします。普通に作るとこういう感じの資料になるのではないでしょうか。

f:id:tadaken3:20170711132058j:plain

これはこれで特に違和感はないのですが、突き詰めて考えると、このデータで言いたいことは、「自社の顧客はセグメントC・D・Eが50%を占める」に集約されるのではないでしょうか。

本を読んだ後の資料

そこで本で紹介されているエッセンスを応用して、グラフを作り直すとこうなります。

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いかがでしょうか。どちらのグラフもExcelで作成しているのですが、本の内容を参考にしたグラフのほうが、だいぶわかりやすくいと感じられるのではないでしょうか。

この本のエッセンスを学べば、今あげた例のように「あなたの上司に一瞬で理解してもらえるレポート」を作れるようになります。具体的な内容については、ぜひ本を手にとって確認してみてください!

まとめ 

この本にかかれているのは

  1. データによって何を伝えたいのかきちんと考える
  2. データからわかったことをわかりやすく伝えるにはどうすればいいのか

です。言われてみれば当たり前のことになります。ただ当たり前のことですが、筆者はものすごい熱量で考えていますし、それが著書からひしひしと伝わってきます。

筆者は5年間Googleに在籍し、「ビジュアライゼーション」の講座を担当していた方で、「ひどいパワーポイントを世界からなくすために」この本を書いたそうです。

本書を読めば、きっと資料作成のレベルが一段アップすること間違えないです。そして、きっと資料作りが楽しくなります。ぜひ、お手にとって読んでみてください!

Google流資料作成術

Google流資料作成術

  • 作者: コール・ヌッスバウマー・ナフリック,村井瑞枝
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2017/02/16
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る

この書評を見て、THE GUILDのAndoさんもコメント

2018年9月29日に追記

THE GUILDAndoさんもおすすめしています。

最後に少しお願いです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後にあなたに少しお願いがあります。この記事が少しでも役に立った、気付きがあったという方は、ぜひこの記事をTwitterにシェアしていただきたいです。

はてなブックマークをしていただく形でも大丈夫です。コメント付きだと、もっと嬉しいです。

ぜひ、よろしくお願いいたします。

Javascriptで作るMacアプリ!JXA入門編

f:id:tadaken3:20180325122642p:plain こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

Macユーザーのあなたに業務効率化のテクニックをお伝えします。Mac OSはYosemite以降であれば、なんとjavascriptでMacの自動操作ができるんです。通称JXA(javascriprt for Automition)といいます。今回はJavascriptでMacを操作するJXAをご紹介します。JXAは簡単なMacアプリも作れてしまいます。

JXAで何ができるの?

具体的にJXAでどんなことができるのでしょうか。例えば以下の様なことができます。

  • MailやiTunesなどMac標準のアプリを操作
  • ファイルやFinderの操作やMac自体の設定変更
  • EvernoteやChrome、Adobe PhotoshopなどApple以外のアプリも操作可能

複数のアプリを組み合わせて、ちょっとした作業を自動化する自分だけのアプリが作れるのです。例えば、ある画像ファイルをMailとEvernote両方に保存するアプリやiTunesのタイマー起動するアプリなどが作れます。基本はjavascriptなので、学習コストが低いこともメリットです。デザイナーの方でもjavascriptなら普段のWEB制作でも触れることは多いと思いますので、応用できますね!

JXAでアプリを作ってみよう

ではさっそくJXAでアプリを作っていきましょう。JXAを使うには「スクリプトエディタ」を使います。「Lancepad」の中の「その他」を開いてください。

f:id:tadaken3:20170708133953j:plain

その他を開くと中に「スクリプトエディタ」があります。スクリプトエディタを立ち上げてみましょう。

f:id:tadaken3:20170708134004j:plain

スクリプトエディタが立ち上がりましたね。

早速JXAを書いていきましょう!と言いたいところなんですが、ひとつ注意があります

スクリプトエディタでは、JXAの他にAppleScriptを書くことができます。Macの自動操作はもともとAppleScriptが標準だったのですが、Yosemite以降Javascriptにも対応し、JXAが使えるようになりました。両方に対応しているため、どちらのスクリプトを書いているのか明示する必要があります。

といってもとても簡単です。メニューバーの左上の部分を「javascript」に変更するだけです。

f:id:tadaken3:20170708134032j:plain

これで準備はオッケーです。早速スクリプトを書いて、アプリを作っていきましょう。

Macに入っているアプリを呼び出すには以下のように書きます。

Point var app = Application("アプリ名");

Macのシステムイベントを呼び出して、ダイアログにメッセージを表示させてみましょう。

//Macのシステムイベントを呼び出す
var sys = Application("System Events");

//StandardAdditionsという命令の集合があります。
//displayDialogがStandardAdditionsに含まれているため、機能をオンにします。
//最初はおまじないみたいなものと思ってください
sys.includeStandardAdditions = true;

//ディスプレイにダイアログを表示させる命令です。
sys.displayDialog("君はすごいフレンズなんだね");

できましたでしょうか。アプリとして保存するには、保存時にファイルフォーマットを「アプリケーション」に変更します。デスクトップにHello.appと保存してみてください。

f:id:tadaken3:20170708204529j:plain

ダブルクリックするとアプリが起動して、ダイアログが表示されます。簡単です!

f:id:tadaken3:20170708203611p:plain

ファイルをドラッグ&ドロップすると定型メールを作成するアプリを作ろう

次は実践的なアプリのサンプルをご紹介します。フリーランスで仕事をしていると定期的に成果物をメールで送信する必要があります。たいした作業ではないのですが、毎日のことなので自動化できるとトータルで結構な作業時間の短縮になります。

ファイルをドラッグ&ドロップしたら、定型的なメールを作成するアプリを作りましょう。

以下のコードをスクリプトエディタに打ち込んでみてください。contentの部分とadressの部分を自分が送りたい相手先に変更してください。

openDocumentsの部分で、ドラッグ&ドロップされたファイルを受け取り、createEmailの部分でメール本文を作成しています。スクリプトの詳細は、次回ご説明しますね。

//openDocumentsでドラッグ&ドロップされたファイルを受け取る
function openDocuments(docs) {
    //件名を今日の日付に設定する
    var today = new Date();
    var month = today.getMonth() + 1;
    var date = today.getDate();
    var subject = month + "月" + date + "日の成果報告";
    
    var content = "tadaken3さん\n\n" + "本日の作業分です、ご確認ください。\n\n";
    var address = "tadaken3@hogehoge.com";//宛先のアドレス
    
    //件名、アドレス、本文、ファイルをもとにmailを作成する
    createEmail(subject,address,content,docs);
    }

function createEmail(subject,address,content,docs){
    var Mail = Application("Mail");//Mailアプリを呼び出す
    var msg = Mail.OutgoingMessage({
        subject: subject, //タイトル
        content: content, //本文
        visible: true
    });
    Mail.outgoingMessages.push(msg)
    var rec = Mail.ToRecipient({
            address : address   // 送信先を指定
    });
    msg.toRecipients.push(rec); 
    
    //ファイルを添付する
    for (d in docs) {
        var attachment = Mail.Attachment({fileName: docs[d]});
        msg.characters.push(attachment);
    }
        
    Mail.activate();  
}

先程と同様にアプリケーションとして保存しましょう。アプリ名はautoMailer.appとしました。 デスクトップにアプリができましたね。

f:id:tadaken3:20170708210314j:plain

作成したアプリに成果物のファイルをドラッグ&ドロップすると、、、

f:id:tadaken3:20170708210419j:plain

添付ファイル付きのメールが自動で作成されました。確認して送付すればオッケーですね!

まとめ

今回はJXAの最初の一歩として

  • スクリプトエディタの使い方
  • アプリの作成方法

をお伝えしました。Macユーザーには心強い味方ですね。Javascriptで書けるのもとても魅力的です。次回もJXAの実践的なテクニックについてお伝えしますね。

今回の記事はいかがでしたか?

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サイトやブログにチャットボットを簡単導入!プログラミング不要で使える「Fobi.io」が熱い

f:id:tadaken3:20170706105325p:plain こんにちは!
タダケン(@tadaken3)です。

今回は、プログラミン不要でチャットボットを作れる「Fobi.io」をご紹介します。

「Fobi.io」は「Googleフォーム」をチャットボットに変換してくれるサービスです。Fobi.ioを使えば、お問い合わせに対応する「チャットボット」をあなたのサイトやブログに簡単に無料で導入できます!

導入まではわずか3ステップ!早速、実践していきましょう。

  1. Googleフォームで問い合わせ内容のベースを作成
  2. fobi.ioでGoogleフォームをチャットボットに変換
  3. チャットボットのURLをブログやSNSに貼る

Googleフォームを用意しよう

まず、Googleフォームを使った「問い合わせフォーム」の使い方を簡単にご説明します。「Fobi.io」ではフォームの質門をベースにチャットボットが作られます。

すでにGoogleフォームを使ったことがある方はこの部分は飛ばしてもらっても大丈夫です。 Googleフォームの詳しい作成方法はこちらの記事も参考になります!

tonari-it.com

では早速フォーム画面を作成しましょう。Googleフォームのページにアクセスします。「フォームを使う」をクリックします。画面がでてきたら、右下にあるボタンをおして新しいフォームを作成しましょう。

f:id:tadaken3:20170706101900p:plain

フォームの編集画面に移動するので質門を追加していきましょう。

f:id:tadaken3:20170706101941p:plain

作成したフォームはこんな感じです。

f:id:tadaken3:20170706102100p:plain

フォームが完成したら「送信」ボタンをクリック!

f:id:tadaken3:20170706102123p:plain

リンクが生成されるので、「コピー」ボタンをクリックして保存します。

f:id:tadaken3:20170706102138p:plain

チャットボットを作ろう

Fobi.io」を使って、Googleフォームをチャットボットに変換してみましょう!方法はとても簡単です。

先ほど作成したフォームのリンクリンクを、「Fobi.io」のトップページに貼り付けます。

f:id:tadaken3:20170706102328p:plain

すると、フォームの内容が読み込まれます。

f:id:tadaken3:20170706102417p:plain

チャットボットの内容を作成しましょう。囲んである部分でBOTのトップページに表示されるメッセージを変更します。内容を変更しても、Googleフォーム自体が上書きされることはないので、ご安心を。

f:id:tadaken3:20170706102454p:plain

次にチャットボットの応答部分を作成していきます。質門をチャットボットっぽく変更しましょう。「Bot Response」の部分で回答メッセージを設定できます。選択肢の場合は、選択項目ごとに回答メッセージが設定できます。

f:id:tadaken3:20170706102516p:plain

すべて設定できたら「SAVE BOT」ボタンをクリックします。

f:id:tadaken3:20170706102533p:plain

チャットボットのURLが発行されます!あとはURLをブログに貼ったり、Twitterで共有するだけです!

f:id:tadaken3:20170706105457p:plain

チャットボットをテストしてみよう

作成したチャットボットを試してみしょう。URLにアクセスするとチャットボットの画面が表示されます。先ほど作成したメッセージが表示されてますね。「Let’s Go」をクリックします。

f:id:tadaken3:20170706102827p:plain

チャットとの応対が始まりました。

f:id:tadaken3:20170706102853p:plain

スマホでみた場合はこんなふうになります。きちんとスマホにも最適化されてますね。

f:id:tadaken3:20170706102907p:plain

回答データは、自動的にGoogleフォームで集計されます。スプレッドシートと連携している場合は、スプレッドシートにも記録されます。便利ですね。

まとめ

今回はGoogleフォームで簡単にチャットボットが作れる「Fobi.io」の使い方をご説明しました。チャットボットで簡単に問い合わせできるようにしておくと、ブログへの問い合わせが増えるかもしれませんね。

  1. Googleフォームで問い合わせ内容のベースを作成
  2. fobi.ioでGoogleフォームをチャットボットに変換
  3. チャットボットのURLをブログやSNSに貼る

今回の記事はいかがでしたか?

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